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アウトドアスポーツを
楽しむにあたって

南アルプスマウンテンマラソン(MAMM)にエントリーありがとうございます。コースディレクターを務めています小泉 成行(こいずみしげゆき)と申します。

私は長くオリエンテーリング競技者として活動しており、ここ川根本町に移住して来て7年目になります。自分のトレーニングのために走り回ってきた山道をつないでコースを組ませてもらっています。ほとんど人が立ち入らなくなってしまった場所を多くの方に楽しんでもらえると思うと感慨無量です。この秋の台風で少し荒れてしまった場所もありますが、それも含めてぜひコースを楽しんでください。

さて、僕が愛好するオリエンテーリングも、皆さんが今回参加するマウンテンマラソン(トレイルランニング)も自然の中で行われるスポーツです。多くの大会で、「自然の中にはリスクがあるので装備や体調を整えて参加してください」といったお決まりの断りがあります。この大会もその例に漏れず、注意事項にそのような記載があります。

ところで自然の中で起きるリスクってなんでしょう?遭難リスクとしては落石を受ける、雪崩に巻き込まれる、落雷に撃たれる、動物に襲撃される、転倒・衝突し怪我する、疲労・体調不良により動けなくなる、転落・滑落する、熱中症や高山病、低体温に見舞われる、道迷いで戻れない、鉄砲水に流されるなど12種類程度です。危険がいっぱいと言われますが、無限にあるわけではありません。これらのリスクに直面した結果(損害)、かすり傷で済むこともあれば、最悪死に至ることもあります。

そしてこれらのリスクが発生する要因としては落雷、雨・雪、熱(低温または高温)などの気象現象、岩・穴、ガケ、川・谷、不明瞭な道などの地表状態、クマ、イノシシ、ハチなどの野生動物、狩猟、交通事故、参加者の不注意、健康状態などの人的要因の4つに集約できます。リスクを引き起こす要因をハザードと呼びます。

しかしハザードがあるからと言ってリスクに直結はしません。寒い雨の日であっても防水仕様の雨具があればびしょ濡れになることを防げ、低体温にならずに行動できる時間を増やせます。さらに言えばそんな寒い雨の日に山に入らなければもっと確実です。しかしそんな日にも関わらず半袖シャツ1枚で行動し続ければ低体温になる可能性は高まってしまいます。ハザードのある場所で不適切な行動を取ることがリスクに結びつきます。ハザードのある場所ではリスクを回避したり、低減したりする適切な行動を行うことが求められます。もちろん回避してばかりでは自然の素晴らしさを享受できません。もし損害の程度が小さかったり、起こる可能性が低かったりするのであれば、リスクを保有したまま行動することもあるでしょう。

しかしそれはその時の状況やあなた自身の技量によるところも大きいので一概に判断はできません。こういったリスクに対する判断を事前にした上で参加してくださいね、というのが例のお決まりの文句が訴えることなのです。

さて、MAMMにおいて想定されるリスクとハザードの関係を表にまとめておきます。MAMMではコース設定や事前のコース整備、マーキング設置、誘導役員やエイドの設置などを行いこれらのリスクを回避・低減するよう準備しています。また主催者の準備だけでは十分な対策が取れない部分を補うために携帯電話と上下雨具を必須装備品とし、スポーツとしての公平性を保つため天候に関わらずそれらを身につけるようにルールを定めました(マイカップ(ボトル)はゴミ削減の理念から必須装備に入れてあります)。その他、参加者の皆さんでも対策可能な項目については大会当日まで体調管理や技量アップを心がけていただき、推奨装備品を含めた持ち物の選択について十分ご検討の上ご参加ください。

紅葉シーズンまっさかりの奥大井、川根本町のMAMMを楽しんでいただければ幸いです!

MAMM2018コースディレクター 小泉 成行

参考文献
村越 真・長岡 健一(2015)
『山のリスクと向き合うために』,東京新聞

> MAMM2018で想定するハザードとリスク

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川根本町 川根本町商工会
川根本町まちづくり観光協会
南アルプス自然環境保全活用連携協議会

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